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2008年10月 5日 (日)

政治討論はゲームか?

   政治討論ではギブアップも一本もフォールも許されない。とするとポイント制のゲームになるわけだが、複雑な話題になると、どっちがポイントをとったのかがわからない。「あとはテレビの前の皆様の判断を仰ぐこととします」と言われたって困る。シンクロナイズドスイミングや体操の採点をいきなり素人にやれというようなものではないか。たとえば年金の制度がどうだったらいいのかということをいくら論者が熱弁しても私は少しもわかっていない。勉強不足だと言われればそれまでであるが、対戦相手が一歩も譲らないところを見ると、それぞれそれなりに理屈がありそうじゃないか。
   ところで、討論のテクニックには色々ある。

1)対人論証・・・相手の人格を攻撃して、おまえにはそもそもそんなことを論じる資格がない、といいはるやりかた。
2)しったかぶり論法・・・だからあんたは素人で、分かっちゃいない
3)わら人形叩き・・・誰も言っていないことを言っているかのように見立てて空回りの批判をすること。

なぜ「話」は通じないのか  仲正昌樹  晶文社

   政治のプロはこれらの手法を使うのだろうが、決して本質的な議論ではない。たとえば相撲のネコだましや、ボクシングのサミングのようなものではないか。もし政治家がこれらのテクニックを使ったら司会者は「教育的指導」や「反則負け」を宣告したらどうか。そのためには司会者の権威を高めると同時に、特別な訓練をしてもらう必要がある。

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